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四川省旅行報告 |
遅くなりましたが、遅めの夏休みを取って四川省を旅行しましたので、その報告をします。 9月例会でちょっと発表しましたが、時間がなかったので、続きは10月例会(10月5日開催)で発表する予定です。
下記は、例会のレジュメです。
■日程 9月13日(土)〜9月17日(水) 1日目(9/13) 夕方到着 夕食を『陳麻婆豆腐店』にて <成都泊> 2日目(9/14) 成都市内観光 <成都泊> 3日目(9/15) 九賽溝・黄龍ツアー(黄龍観光) <九賽溝泊> 4日目(9/16) 九賽溝・黄龍ツアー(九賽溝観光) <九賽溝泊> 5日目(9/17) 帰国(九賽溝→成都→成田) 21:00着
■フライト ユナイテッド航空のマイレージで、中国国際航空の成田⇔成都往復を発券 (エコノミークラス2万マイル) 非常にお得かと思います!
■予算 3〜4万円程度(九賽溝・黄龍2万2000円、観劇ツアー2000円、パンダツアー1200円、 飲食代2000円、宿代1000円、施設入場料3000円、観劇2000円、タクシー代1000円、 その他 諸雑費(おみやげ代など)数1000円
■旅の情報 ・『地球の歩き方 ガイドブック D06 成都・九寨溝・麗江』は可もなく不可もなし。最低限の情報は得られるが、それ以上のものではない。 ・『四川旅遊局』の公式サイトは、情報がかなり詳しい →http://www.shisen-kanko.com/ ・背景を知る上でも、読書は重要 → 『三国志』『唐詩』など。 特に、『新唐詩選』(岩波新書)は名著。
■宿 ・「Sim’s Cozy Guesthouse、老沈青年旅舎」(成都)は超オススメ →http://www.gogosc.com/ 場所が若干不便なのを除くと、値段、きれいさ、快適さ、サービスなど、申し分ない ・九賽溝・黄龍は、ツアーで指定の九賽溝のホテルに宿泊 内容はかなりイマイチ(全般的にこの近辺のホテルはダメらしい)
■食事 ・『陳麻婆豆腐店』は賛否両論。僕は○。「辛くしないで!」と念を押すべし。 ・四川省は全般的に食べ物がおいしいと思うが・・・(ツアーの食事がイマイチだったのが残念)

■地震の影響 ・観光においては影響はほとんどない。ただし、都江堰、青城山は入れない(2008年9月現在)。 また、九賽溝・黄龍は飛行機ツアー(2泊3日)のみ。バスツアー(3泊4日)は道の関係(?)で出ていない。ただし、普通の長距離バスは運行しているらしい。 ・むしろ、観光客の減っている今が狙い目かも!
■ツアー ・九賽溝・黄龍はツアーで行く方が効率的(値段もむしろ安いかも)。その他の地域も、ツアーで行く方がよいかもしれない。中国は全般的に個人旅行には向かないかも。 ・九賽溝・黄龍ツアーは宿「Sim’s Cozy Guesthouse、老沈青年旅舎」で予約。ガイドは英語も通じてしかも美人! 宿や食事はイマイチだったが、値段の安さを考えるとしょうがないかも。
■観光 ・成都パンダ基地(成都大熊猫繁育研究基地) → 交通は不便だが、やっぱり押さえておくべき。パンダが動くのは朝。早めに行って、午前中のうちに観光を終える。

・武侯祠(成都) → 「三国志」が好きな人には耐えられないかも。好きでなければ・・・ ・杜甫草堂(成都) → 杜甫が好きな人には耐えられないかも。好きでなければ・・・ ・青羊宮、文殊院など(成都) → 仏教寺院。特に代わり映えするわけではないが、お寺めぐりが好きな人はどうぞ →成都市内の観光地はちょっと市街地から離れているので、歩いて回るのは困難。 レンタサイクルで回るのがベストかと思う(宿で1日10元で借りれた)。 ・川劇(中国の芸能) → 歌や踊り、演劇、人形劇、影絵、手品など、ダイジェストで色々やってくれるので飽きない。ちょっと高い(2000円弱)が、見て損はない。
・九賽溝 → やっぱり定番。絶景。入り口を入り、後は巡回バスを乗り降りしながら観光。降りる場所を選びながら回らないと、1日で回りきれない。似ている風景も多いので、すべて回る必要はない。少しだけ紅葉も見られた。ベストシーズンは10月? ・黄龍 → こっちも行く価値あり。往復4キロ歩くので、体力が必要だが、頑張って上まで行くべし!(絶景) 冬は閉鎖される。 →九賽溝・黄龍は防寒具と雨具は必携!

以上
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牛タンから見てくる世界 |
前回の続き。
仙台と言えば?
牛タン(!?)
実際、仙台にはおみやげ物屋では牛タンを売っているし、市内には牛タン焼き屋がたくさんあり、牛タンが仙台名物であることは紛れもない事実のようです。
牛タンラーメンの看板まで・・・

牛タンをラーメンに入れるなんてもったいないし、そもそも美味しいのだろうか?
しかし、「どうして牛タンが仙台名物なわけ?」と思います。 (これまでの日記でもお分かりの通り、僕はこういう細かいことがいちいち気になる性格なのです)
青森りんご、松坂牛、浜松のうなぎ、新潟のコシヒカリ&日本酒などは、産地なのだから良く分かります。
しかし、仙台の牛タンの大半はアメリカからの輸入物で、現地で肉牛が畜産されているわけではありません。
では、なぜ牛タンは仙台名物なのか?
終戦直後、焼き鳥屋「味 太助」の店主である佐野啓四郎氏が、フランス人のシェフからシチューなどに使う牛タンの味を教わり、新たな食材として着目、調理法試行錯誤の末、牛タン焼き屋を開店。それをきっかけに広がり、牛タンの店もたくさんオープンし、仙台名物となった(→http://www.aji-tasuke.co.jp/rekisi.html)。
本家の「太助」は東京にも支店があり、実際に汐留店には何度か行ったことがあります。 他には、「ねぎし」(こちらは仙台が本店ではないようですが)にも行ったことがあります。 「たしかにおいしいけど、普通の牛肉より高いし、とりたてて絶賛するほどのことでもない」というのが、僕の牛タン焼きに対する評価でした。
さて、インターネットで調べると、仙台では本家の「太助」よりも「利久」の方がおいしいという情報がありました。そこで、「利久」(仙台駅西口店)に行ってみました。 http://www.rikyu-gyutan.co.jp/

牛タン定食は「太助」や「ねぎし」と同じく、牛タン焼き、麦飯、テールスープ、漬物という組合せ。 値段は1,575円(税込)。 ランチはもっと安いです(たしか1,200円)。

さて、お味のほうは・・・ 一口食べて「うまい!」と思いました。 「名物に旨いものなし」という名言(?)がありますが、少なくともこの店に関しては当てはまらないと思いました。 本店同士の比較でないので正確なことは言えませんが、少なくとも汐留の「太助」と比べる限りでは、「利久」の方が断然美味です。
さて、お隣の岩手県の盛岡名物である冷麺も牛タン焼きと同じような起源を持つようです。
盛岡出身の女の子に「どうして盛岡は冷麺が名物なの?」と聞いたら、「盛岡が38度線上にあるからじゃないかなー」とよく分からない返事がきたのですが・・・
冷麺のルーツである朝鮮半島北部(現・北朝鮮)の咸興生まれの青木輝人が、1954年(昭和29年)5月に盛岡市で「食道園」を開業し、店で出したのが最初。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%B7%E9%BA%BA
というわけです。
個人の努力が名物を作ったわけです。
海外に目を移すと、ベネチアングラスも、ベネチアで原材料が産出されたわけでもなく、ガラス工芸の技術があったわけでもないそうです。 貿易による強力な経済力に裏打ちされた産業保護政策により、伝統工芸(?)として発展したそうです。
学生時代に長浜(滋賀県)を旅した際に、散歩していて、たまたま黒壁の趣のある一角に迷い込みました。 黒漆喰の和風建築の趣と、展示されているガラス工芸に感動しましたが、実はそこは「黒壁スクエア」と呼ばれる名所だったのです。 これも、元々は取り壊し寸前の黒壁の銀行(第百三十銀行)を救うために、1988年に立ち上げられた第三セクターの努力によって築かれたものでした。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E5%A3%81%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%A2
名物、名所、伝統工芸は、歴史の中で時間をかけて徐々に形成されるものだと思いがちですが、才覚と経営努力によって意外に短期間で作ることもできるかもしれない、、、 とも思います。
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風景の価値 |
週末は、「青春18きっぷ」で宮城県に行ってきました。
実は、10年ほど前にも宮城に行ったことがあり、松島にも行ったはずなのですが、不思議なことに「行った」という記憶、そして「天気があまり良くなかった」という記憶があるだけで、印象が全く残っていないのです。 松島は日本三景に選ばれており、景勝地として知られているにも関わらず・・・ 今回、再確認の意味も込めて改めて行ってきました。
さて、行きの列車の中で『街道をゆく 奥州白河・会津のみち』(司馬遼太郎)、『おくの細道』(松尾芭蕉)を続けて読みました。
『街道をゆく 奥州白河・会津のみち』の書き出しにはこうあります。 ------------------------------------ 平安朝の貴族・文人が、奥州 ― みちのおく・陸奥・おく ― 対していかにあこがれたかを理解せねば、かれらの詩的気分が十分にわかったとはいえない。 たとえば、「宮城野」ときくだけで、秋草の野をおもい、萩咲きこぼれるあわれさを思い、さらにははるかに野を吹きわたる陸奥の風をおもうのである。 ------------------------------------
時代は下り、元禄時代に入っても基本は変わっていないことは、『おくの細道』の有名な冒頭文からも窺えます。
------------------------------------ 白川の関こえんと、そヾろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず、もゝ引の破をつヾり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかゝりて、、、、<後略> ------------------------------------

さて、話を戻して松島です。
今回は、塩竈(しおがま)から松島海岸行きのフェリーに乗り、松島海岸からゆかりの地を巡り、最後に徒歩で片道約2キロ歩いて、松島四大観のひとつ「扇谷」まで行きました。
 <松島 扇谷からの眺め>
前回は松島海岸からの風景しか見ず、しかも天気も悪く、そのまま素通りしてしまったために、印象が残らなかったのではないかと思います。 松島は見る場所によって多様な景観を呈し、いろいろと回ってみて、はじめて面白い場所だとわかりました。
しかし、それでも松島が「日本三景」と呼ばれるに値するのかというと、少しばかり疑問も感じます。 例えば、同様の風景では、奄美大島の大島海峡から加計呂麻(かけろま)島を望む風景の方が素晴らしいと思います。
 <奄美大島 大島海峡からの眺め>
現在の東北観光は、良くも悪くも、松尾芭蕉という昔の偉人によって大きく方向づけられているように思えます。
東北地方には「芭蕉ゆかりの地」がたくさん存在し、観光地として宣伝されています。 芭蕉が「行脚の一徳、存命の悦び、羇旅の労をわすれて泪も落るばかり也」と書いている多賀城碑にも今回行ってみましたが、普通に観光をする限りはそれほど面白い場所ではありません。
芭蕉の時代と比べて、日本は地理的には広く、心理的には狭くなっています。 しかも、いまの日本人は日本のみならず世界中を巡り、さまざまなものを見聞きしています。
現代人が、芭蕉と同じ感覚をもって日本を旅し、同じ感動を味合うことはもはや難しくなっているように感じました。
逆に、その地がどのようなゆかりを持っているのか、いにしえ人たちがその地にどういう思いを抱いて旅をしていたのか。 そんなことを知っておくと、受ける印象も大きく変わってくると思います。
そんな「旅の技術」も大切ではないかと思います。
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観光化されることの是非 |
前々回の日記に書いた通り、年末年始は雲南省の旅に行ってきました。

行きの飛行機で司馬遼太郎の「街道をゆく〈20〉中国・蜀と雲南のみち」(朝日文庫)を読みました。 その中に「雲南省」の語源が出てきます。 曰く、燐北の四川省がいつも雲に覆われているのに対し、南側の雲南省は常に天気が良い。 すなわち、文字通り「雲の南」にあるからだと。
たしかに、雲南は天気も良く、暖かくて過ごしやすく、食べ物も日本人の口にあい、とてもいいところでした。
このブログの目的は旅行記を書くことではありませんので、今回の旅についてこれ以上詳しくは述べません。
さて、最近の日本は中国ブームです。 ビザが必要なくなった、ANAが中国路線を中心に広告宣伝をやっている、経済成長により世界の注目を集めている、北京オリンピックが開催される・・・などなど、理由はいろいろあるでしょう。 情報や交通機関も整備されてきて、旅行しやすくなりました。 しかし、一方で観光地の物価や入場料は激しく高騰しています。 古い中国の良さもだんだん無くなってきています。 何といっても、旅をする側にとって「やっと辿り着いた!」という感動が薄れてしまっています。
私の旅した雲南省はそれほどメジャーではないと思いますが、日本人の団体旅行者を何組か見かけました。
私の初海外は1997年のタイ&カンボジアですが、その頃のカンボジアはポルポトの残党がいたり、第一首相と第二首相が並び立って紛争を起こしたりしていて、観光客はあまりおらず、いてもバックパッカーばかりでした。 実際はそれほど危なくはなかったのですが・・・
いまはバンコクからバスでアンコールワットまでバスツアーも出ていますが、当時はプノンペンまで行ってから、船で数時間かけて下らなければなりませんでした。 しかし、そうした中で、アンコールワットにたどり着いたときの感動はひとしおでした。 いまは、アンコール遺跡への入場料は当時の何倍もします。 観光客でごった返していて、昔ののどかさは失われています。 逆に、たどり着いたときの感動は薄くなっているのではないでしょうか?
本当にいい旅をするなら、ブームが来る前に行った方がいいかもしれません。 この会の人たちは、中国にせよ、カンボジアにせよブームが来る前から足を踏み入れ、その魅力を語り合っていました。 一方、この会の活動をしていると、次にブームが来そうな場所が何となく見えててきます。 それはどこか?
それはまた次の機会にでも。
〈連続ドラマのようにいいところで終わってスミマセン・・・〉
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