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キューバの医療と教育

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本日は、明日の講演会の講師、吉田太郎さんの著作を紹介したいと思います。

「世界がキューバ医療を手本にするわけ」

「世界がキューバの高学力に注目するわけ」


旅人に限らず、キューバ好きの人は少なからずいますが、キューバの教育や医療がどうなっているかを知っている人は少ないと思います。

日本で流通しているキューバ関連の情報は、かなり偏っていると思われます。

ひとつは、アメリカを中心とする資本主義国家視点からの情報。

もうひとつは、キューバを理想郷(とまではいかないまでも、成功した社会主義国家)とみなす、空想的社会主義(?)的な視点。

日本でキューバ社会を知る人は、この二つの異なった情報のもとで混乱することになります。

そうした少ない情報(その大半は偏っている)の中で、この二冊の本は貴重です。

本書は、キューバの教育・医療システムの紹介をしつつ、日米をはじめとする「資本主義先進国」の社会システムを相対化する視野を与えてくれます。

日本は、高いレベルの教育と医療を達成しているというのは(保留つきであれ)事実かと思います。
しかし、それは多分に経済力によって裏付けられているものではないでしょうか。
実際、「金のある人のみが十分な社会サービスを受けられる」というのは世界の現状です。
日本においても、現在懸念されている格差社会が進行すると、十分な社会サービスが受けられなくなる可能性もあるます。
世界一の大国であるアメリカでさえ、所得の低い人たちは十分な教育も医療も受けられない状況にあります。

現在は、社会主義は全否定されています。
実際、ソビエト連邦は人間の住む社会としては最悪にだったに違いありません。
しかし、それでも世界の二大大国のひとつとして衛星を打ち上げ、世界レベルの科学者やスポーツ選手を輩出していました。

この2冊の本は、キューバ社会を例にとって、医療や教育をはじめとする公共サービスに市場原理(競争原理)を導入することの是非を問うているように思います。

キューバは日本からすると「貧乏国家」かもしれません。
しかし、インド・パキスタン地震やスマトラ沖地震など、世界各地の被災地に医師団を派遣して多くの人々の命を救っています。
さらに、驚くべきことは、ハリケーン「カトリーヌ」がフロリダを襲った際に、キューバ政府はアメリカに医師団の派遣を申しいれたそうです。
アメリカ政府が断ったため実現しなかったそうですが、もしアメリカ政府が受け入れていたら、多くの命が救われていたかもしれません。
最大の敵国にして世界一の大国に、無償で医師団を派遣しようという「貧乏国家」が、世界のどこにあるのでしょうか?

こういうご時世だからと言って、社会主義を礼賛するのは時代錯誤であるかと思います。
キューバを「理想社会」と見なすのも、不適切かと思います。

しかしながら、私たちは「キューバの精神」から学ぶべきところは数多くあると思います。
また、(経済以外の)社会システムにおいても同様かと思います。

明日の講演会が楽しみです。

吉田さんのサイト→キューバの有機農業
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