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1月例会報告

参加者数は61名
通常例会としては、近年の最高記録を更新しました。
静岡や高崎からはるばる参加された方もいらっしゃいました。

3名の会員から、ヨルダン山陰地方(石見銀山、出雲、鳥取)中国(雲南省)…私
の発表が1時間半ほどあり、その後、大内三郎さんの講演。

下記に簡単に内容報告しておきます。
さすがに、内容すべてを再現するのは難しいので、大内さんご自身のサイト(かなり充実してます)を見ていただければと思います。
http://homepage2.nifty.com/earthmyfriend/
このホームページは大内さんご自身が作成されているそうです。

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「地球ドライブ27万キロの旅を語る」(大内三郎さん)

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・就職して、一生懸命働き、蓄えた金で50坪の土地を購入した。しかし、自分を50坪の狭い空間に閉じ込めておくことに疑問を抱いた。「世界を知りたい」という思いから日本を出ることを決意した。

・1969年、27歳で土地を売って日本を出た。今は「会社を休んで休暇で海外旅行」という感覚だが、当時は「死ぬ覚悟で行く」というのが普通だった。1ドル360円で、外貨の持ち出しは年間700ドル。車で世界をまわるには、「カルネ=無税通関書類」が必要だったが、取得が非常に難しい。

・ベルギーにフォルクスワーゲンで世界一周したマイケルという先達がおり、まずは彼に教えを乞いに行った。いまはインターネットが発達しているが、情報を取るためには、知っている人に教えを請うのがベスト。

・英語があまりにできなかったので、イギリスのリバプールで4ヶ月間語学勉強した。その後、マイケル氏に弟子入りが叶い教えを請うことができた、フォルクスワーゲンの中古のバンも手に入れ、世界ドライブ旅行を開始。

・自分の旅を振り返ると、非常にツイていたと思う。トラブルに陥っても、いつか何とか切り抜けられている。当時は制度上の制約が厳しかったが「若い人が見聞を広げるために世界を旅している」ということで、現地の人が協力してくれることも多かった。

・現地の人とうまくやっていくためには、ちゃんとコミュニケーションができることが必要。相手の文化を理解すると同時に、日本の文化も説明できなければならない。

・世界ドライブ旅行は、総合的な知力・体力が試される。旅の知識、現地の人とのコミュニケーション、メカの知識、お金の管理など、「総合力」が要求される。

・子どもたちに闘牛の話をしても、闘牛がどのようなものかを知らない。実際に世界を回って体験してみることは非常に重要なこと。

・砂漠には何もないところが多く、方位磁石で方向を確かめながら進む。途中、鉄鋼資源の関係で方位磁石が狂うこともあり、完全に信用できない。前の人が通った轍を追いながら進んでいく。何もない砂漠を一人で走っていると、願望が幻覚になってあらわれる。何度もオアシスや光があらわれては消えていった。

・モロッコ沖でタコがたくさん獲れる。現地人はタコは食べないから、日本に輸入されているようだ。アトラス山脈でマツタケが大量に獲れる。いまは大量に採集されて日本に輸出されているようだ。現地に行ってはじめてわかることがたくさんあるし、世界にはまだそうしたものが埋まっているかもしれない。

・サッカーの王様ペレが車にサインをしてくれた。そのおかげで、買えないはずのガソリンが買えたりと、現地で便宜を図ってくれる人も多かった。ネパールでは、現地のメディアに取り上げられたおかげで、エベレストを空から遊覧させてもらったりもした。

・各地で働いて旅費を稼いだが、アメリカでコダック社のカラー写真の現像技術を身につけたことは大変役に立った。ドイツでもアフリカでもその技術がまさに求められていた時で、引っ張りだこだった。皿洗いをやっていたら、旅を途中で終えなければならなかったかもしれない。

・日本は格差社会と言われているが、世界の格差はその比ではない。OPEC諸国をはじめとする石油産出諸国が荒稼ぎをしている中、無資源国の発展途上国はあおりを受けて貧困にあえいでいる。メディアはそのことを声高には言おうとしない。

・アルゼンチンの国立公園モレノ氷河の壮大な風景の前に立った時は、感動のあまりへたり込んでしまった。かつてはダーウィンもそうだったという。夜湖畔でキャンプしたところ、うさぎが出てきて戯れ、鳥獣戯画を見ているようだった。

・ギネスブックは半分はまじめだが、半分はお遊び。ちゃんと記録が証明されているものもあるが、証明できないものは「言ったもの勝ち」という側面もある。半分くらいはいい加減だと思っても良い。

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途中、世界各地にまつわる「地球クイズ」を実施し、1位と2位の人には大内さんから金メダルが贈呈されました。

大内さんの人生に関しては、日経BPの記事を参照してください。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/jinsei/jyujitu_071217.html
http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/jinsei/jyujitu_071224.html

私は、大内さんの講演は2回目でしたが、何度聞いても新鮮です。

30年以上前の旅行の話がいまの人が聞いて参考になるのかな?
と思う人もいるかもしれません。
しかし、全く逆だと思います。

情報もなく、旅行も今よりもはるかに困難だった時代に、全力で道を切り開いてきた人からは、時代を超えて学ぶべきものに溢れています。

今年の4月から、世界2周目の旅に出かけられる(今回は奥さんと一緒)ということで、しばらく大内さんのお話を聞く機会はないでしょう。

その点は残念ですが、今度ご帰国された際にまた新しい話が聞けることを思えば、とても楽しみでもあります。

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大内三郎(自動車旅行家)
1942年、旧満州の奉天(現瀋陽)生まれ。1969年に務めていた会社を退職。単身ソ連経由でヨーロッパに渡る。ベルギーでフォルクスワーゲン・バンの中古車を買い、キャンピングカーに改造。各国でアルバイトをしながら約9年間に訪問国110か国、同車で99か国27万キロ(地球約7周分)を走行し、ギネスブック1980年版から「Caravans Longest Journey」として登録された。
現在、自動車旅行家として各国をドライブ・旅行、執筆、講演、課外授業講師を務める。
著書に「地球ドライブ27万キロ」(㈱河出書房新社)、「アフリカを走る」(岩崎書店)。(現在は両書とも㈱デジタル・パブリッシング・サービス=㈱DPS)他。
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