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ボリビアのゲバラ

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前回、途中で終わってしまったので、その続き。
(映画から話題が離れることもありますが、悪しからず)

そもそも、「なぜゲバラはボリビアに消えたのか?」というのにも諸説あります。
革命の理念を世界で現実化し、圧政に苦しむ貧しい人々を救うため。
ゲバラを熱く支持する人はこういう言い方をします。

しかし、
・ソ連寄りのキューバ政府のやり方に不満があった(そして、ソ連を批判するゲバラに対して、ソ連からの圧力があった)
・キューバ―の金融相・産業相としての政策に失敗し、居場所がなくなっていた
・カストロ兄弟との確執があった。そして、要職から追いやられつつあった
といったことも言われています。

どれかが正解というわけでなく、どの要素もあると思いますし、ポジティブな要素とネガティブな要素は、コインの裏表だと思います。

実は、ボリビアに行く前に、ゲバラはコンゴで革命戦争を戦って失敗しています。
これは、ゲバラの問題ではなく、コンゴが革命を実現するに十分な条件が整っていなかったためのようです。

結果的には、ボリビアも同様だったようですが…
失敗の要因を後付けでいろいろ分析することは可能ですが、そもそも私には、キューバ革命の成功自体が奇跡的だったように思えます。
(何かひとつの要素が欠けても実現しなかったように思える)

『39歳・・・』で感慨深かったのが、ボリビアの農民達。

農民たちは、革命軍と接して恩恵を受けながらも、ボリビア政権の暴力と「キューバ人がボリビアを侵略しようとしている」というデマをに屈し、革命軍の動向を密告してしまう。

ボリビアの貧農に限らず、人間全体に言えることだと思うのですが、現状に不満を抱いていても、日々の生活が乱されることを嫌がる。
その先にある未来が間近に見えないと、現状を変えようと行動は起こさない。

余談ながら、カストロはその「未来を見させる」という点において天才的な能力を持っていたようです。
実現した「未来」がどうであったか、はさておき・・・・・・

「ボリビア国民はお前に解放されることなど望んでいない」

映画の中で、捕らわれたゲバラにボリビアの兵士がこういう感じのことを言うのですが、この言葉は重いですね。

もうひとつ、ボリビア兵が発した質問と、それに対するやりとり。

「共産主義者は神を信じるのか? キューバにも宗教はあるのか?」

「ある」

「君も神を信じるのか」

「私は、人間を信じる」


この映画の中では数少ない感動的なシーンなのですが・・・
「人間に裏切られて捕らえられた」という状況下での言葉だけに、単純にとらえることはできません。

ゲバラのことを「人間への殉教者」と書いていた人がいましたが、この表現はとてもよく分かる気がします。
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